「占い」と聞いたとき、どんなことを思い浮かべますか?
朝の情報番組のコーナー?雑誌の裏側についているおまけ?
人によってはオカルトなイメージを持たれるかもしれないし、
目に見えないものを信じて人生を左右されるなんて馬鹿げてると思う人もいるでしょう。
私は占いが好きです。
なぜか。毎日幸せに生きたいからです。
恋愛も仕事も、まとめて人生そのものも、自信を持って前に進みたい。
その結果、外出先で「占」の看板を見ればつい入りたくなるし、
今日のラッキーカラーをテレビで見て服装を決めたり、大殺界と言われればラッキーアイテムをこぞって身にまといます。
好きな人ができれば相性占いをし、
進路で迷えば、自分の性格を占いで再確認して、方向性を導くヒントにすることもあります。
(若干都合の良いことしか信じない嫌いがあるのも否めませんが)
占いの面白いところは、1つのことを様々な占術で比べてみても導く結果が同じようになることです。
不思議ですよね。
そうして自分の心にある不安材料を1つでも取り除きたい。安心したい。ここが私の根っこです。
さて、そもそもなぜ占いは生まれたのでしょう?
占いって、政治にも使われるってご存知でしたか?占いにもテーマによって向き不向きがある?
今回はそんな占いの世界をご紹介したいと思います。
もくじ
占いのルーツ 占いはどうして生まれた?(歴史)

占いができたきっかけは、現代での必要とされていることと変わりません。
今の暮らしを良くしたい、未来の予測を立てることで不安要素を取り除きたい。
「未来がわかる、そんな便利なものがあるなら大いに使っちゃおうよ」というのがベースです。
その気持ちは世界共通のものであり、そして世界各国で独自の占術が生まれました。
ここでは3つの地域をあげます。
1.チグリス・ユーフラテスの間のメソポタミア文明
世界最古のルーツとおり、なんと紀元前までさかのぼります。
メソポタミア南部で生活していたシュメール人たちは、
はじめはただ種まきや稲刈りなどの時間や季節の流れを知りたくて
空の移り変わりや星の動きを観察していました。
そうすることで厳しい環境から身を守る手段となったのです。
やがてその高度な技術が発展し、「日食は洪水のオーメン(予兆)」と考えたり
日常の流れと天候を意図づけることで星占いをするようになりました。
その後星占いは天文学などとも関わり合いながら、様々な発見とともに形成され、
(一時衰退した時期もありましたが)現代に発展を遂げています。
2.中国
紀元前1700年頃、亀の甲羅を落として割り、そのひび割れ具合から吉凶を占う、というものが最初とされています。
その後亀の甲羅よりも手に入りやすいものを使って、未来を占う方法が生み出されるようになりました。
さらにヨーロッパの星占術同様、星などの自然の流れを見て占う技術も併せて発展し今に至ります。
3.日本
自然を神として信仰する風習は古代からありました。木や石を神とし、崇め願いを斯うことにより
災いに対する不安から逃れると思われてきました。
古墳時代になると「※太占(フトマニ)」という占術が中国から伝わりました。
それからさらに「亀卜(キボク)」や陰陽五行を介し、易占や天文学、干支を交えながら
日本独自に発展をして来ています。
※太占:鹿の肩甲骨を焼き、ひびの入り方で未来を占う
占いが使われる場面

偏見かもしれませんが、「占い」と聞いて興味を持つのは女性が多いと思います。
本屋に行っても、女性目線で書かれた運気up本が目立つように感じます。
そして女性が思い浮かべる占いといえば、やはり”恋占い”でしょうか。
運命の人と出会うタイミングを占い、好きな人との相性を調べ、
恋に効くラッキーアイテムを身に着け、占いを介して相手の気持ちに耳を傾け、
両想いになれるシチュエーションを聞けばそ通りに事が運ぶようタイミングはかり…?
なんて、恋愛における一連の流れを占いによって導き出してみたりします。
しかし実はそれ以外にも、占いには様々な場面で活用されています。
例えば、
・政治活動
選挙活動や外遊の日取り、政策の決定など
・実業家
人員整理など、人の人生を大きく左右するような決定をするような場合
・銀行の融資決定
・株式投資
こうしてみると女性のみならず男性も大いに関わりが強そうですよね。
占いが与える影響(効果?)

上記のように、占いは以外にも様々な場面で取り入れられています。
その影響は大きく、かの有名な卑弥呼も、武力を用いず「占い」を使って策をなし国をまとめ上げたと言われています。
また投資家は株価予想を占ってもらい、膨大な利益を得る人もいます。
このように、冷静な判断を仰ぐ場に多く立たされる人ほど、スピリチュアルなものからアドバイスを得ているようです。
まさに「運も実力のうち」ということでしょうか?
占いの種類

紀元前からたくさんの情報を経て、占いは今や数十種類の占術があります。
最近では星占だけでなく、統計学から人生のバイオリズムを計算する手法なども多くみられるようになってきました。
それらの占いは大きく分けて3つに分けられます(心霊ものは除く)
その種類と特徴、さらに代表的なものを例にあげたいと思います。
1.命(めい)
その人が生まれた生年月日から過去・現在・未来がすでに決まっている”という運命学。
・ホロスコープ・・・西洋の星占術。人がこの世に生まれたときに、惑星と星座がどの位置にいたかを示す星図で、
その天体の座標軸によりその人の今後のバイオリズムをはかります。
テレビや雑誌で見る「〇〇座のあなたの運勢」というのはこれがもとになっています。
・四柱推命・・・中国の陰陽五行の1つ。
実は「四柱推命」という言葉は日本の独自の呼び名であり、中国では「命学」や「命理」と呼ばれています。
2.卜(ぼく)
与えられた情報(誕生日)などというよりも、占うタイミングで結果が大きく左右される流動的な占いです。
(もともとが占いをするときのタイミングが意味を成す=その結果がその時のベスト という解釈のようです)
・タロット・・・78枚のカードを用いて、運勢を占います。
カードには1枚につき2通りの意味を持っていて、出たカードの向き(正位置・逆位置)によって意味が反転します。
また、カードにはそれぞれ暗号のような意味が隠されてはいるものの、正解はなく、占い手の解釈にゆだねられている点があります。
そして占いたい内容によってカードの並べ方が多様にあります。
3.相(そう)
1と2の中間といわれているものです。
・手相・・・手にあるシワや指紋でその人の状態や今後の変化を表します。
左手が宿命(不変的なもの)、右手が運命(可変的なもの)と言われています。
テーマ別占いの方法

上記で上げたように占いにはそれぞれ特徴があるため、得意分野もあります。
簡単にテーマ別にしてみました。
・自分の性格や誰かとの相性を知りたいとき・・・生年月日で占える「命」が合っています。
ホロスコープの場合、12通りしかない分、同じ星座は同じ結果になりやすいので、生年も情報として入れるものの方がより正確に出ます。
・これから起きるハプニングや運命の導き・・・生年月日で占える「命」が合っています。四柱推命がオススメです。
・相手の気持ちや、直近の決め事・・・タロット占いが向いています。
まとめ
占いは、私たちの祖先が古来から自然と向き合い、自然と上手にお付き合いするために生み出してきた文明の1つと思っています。
そうして自分と対話し、多くの困難も切り開いてきたことと思います。
すると占いも大切な歴史であり、今までの祖先をつなげてきたバトンのようにも感じます。
また占いというツールを使って自分の新たな一面を発見したり、時には自信をつけ強い味方にすることもできる。
自分自身と(祖先と)対話をするツールの1つとして、試してみてはいかがでしょうか。
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